赤ちゃんの肌はなぜトラブルが多いの?

赤ちゃんの皮膚は大人と比べて約1/2〜1/3の薄さしかなく、皮膚バリア機能が未熟です。外からの刺激や乾燥、摩擦に非常に敏感で、些細なことでトラブルが起きやすい状態です。しかし多くのケースは適切なケアで改善し、成長とともに肌が強くなっていきます。

①新生児ニキビ(新生児座瘡)

時期:生後2〜4週頃

顔(特に鼻や頬)に白い小さなブツブツや赤いニキビのようなものが出ることがあります。これは出生前後の母親のホルモンが赤ちゃんの皮脂腺を刺激することで起こります。

ケア方法

  • 清潔を保つことが基本。石けんをよく泡立て、やさしく洗って流す。
  • こすらない。触らない。
  • ほとんどは数週間で自然に消えるため、特別な治療は不要なことが多い。
  • 悪化する場合や範囲が広がる場合は小児科・皮膚科へ。

②乳児湿疹

時期:生後1〜6か月頃

頬や額・頭部に赤みや湿疹が現れます。皮脂の多い時期に起こる「乳児脂漏性湿疹」と、皮脂が減り乾燥が目立つ「乳児乾燥性湿疹」があります。アトピー性皮膚炎の初期症状として現れる場合もあります。

ケア方法

  • 毎日の入浴で頭皮や顔をやさしく洗い、清潔を保つ。
  • 入浴後は保湿剤をしっかり塗る。
  • 改善しない・かゆがるなどがあれば皮膚科で受診。外用ステロイドが処方されることもある。

③おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)

時期:おむつ使用中いつでも

おむつ内の蒸れ・便や尿の刺激・摩擦によって、おしり周辺の皮膚が赤くただれます。悪化するとびらん(皮がむける状態)になることもあります。

ケア方法

  • こまめにおむつを交換し、皮膚を清潔・乾燥に保つ。
  • おしりを拭く際はこすらず押し当てるように
  • 亜鉛華単軟膏(ワセリン系のバリア保護剤)を薄く塗って保護する。
  • カンジダ性おむつかぶれ(カビによる感染)は抗真菌薬が必要なため、受診が必要。

④とびひ(伝染性膿痂疹)

時期:夏に多い。幼児〜小学生に多発。

虫刺されやあせも・湿疹をかいた傷口に細菌(黄色ブドウ球菌など)が感染し、水ぶくれや黄色いかさぶたが広がる疾患です。非常に感染力が強く、本人の他の部位にも広がります。

ケア方法

  • 自然には治りにくいため、早めに皮膚科を受診することが重要。
  • 抗菌薬の内服・外用薬が処方される。
  • タオルや衣類の共有を避け、爪を短く保つ。
  • プールや集団活動は治るまで休む。

⑤あせも(汗疹)

時期:夏や汗をかきやすい時期

汗腺が汗で詰まり、汗の出口が炎症を起こした状態です。赤いブツブツ(紅色汗疹)や白い水ぶくれ(水晶様汗疹)が首・わきの下・ひざの裏などに現れます。

ケア方法

  • 汗をかいたらぬるま湯やシャワーで洗い流す。
  • 通気性のよい衣服を選び、室温を調整する。
  • かきこわさないよう、爪を短くしておく。
  • 悪化・広範囲の場合はカラミンローションや弱いステロイド外用薬が有効。

「受診の目安」を知っておこう

以下の症状があれば、迷わず小児科・皮膚科を受診しましょう。

  • 湿疹がかゆそうで、赤ちゃんが不快そうにしている
  • ブツブツの範囲が急速に広がっている
  • 発熱を伴っている
  • 市販薬を使っても1週間以上改善しない

赤ちゃんの肌トラブルは親御さんにとって心配なことですが、多くは適切なケアで改善します。不安な場合は遠慮なく専門家に相談してください。

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